オーストラリアのECサイトで成功するための確認事項
オーストラリアのEC市場は日本や他のEC先進国に比べ少し出遅れていましたが、コロナショックにより急速に成長しています。デジタルを活用した海外進出を検討している日本企業にとって、オーストラリアのEC市場は今ビジネスチャンスとなっています。
オーストラリア連邦政府は2020年9月、デジタル技術の活用によるビジネスの成長と雇用の創出を支援する計画を発表しました。オーストラリアは先進的なデジタル・インフラ環境を持っています。
オーストラリアのECブームへの参入する際に確認すべき事項について、以下ご紹介します。
1.ECサイトのスマートフォン利用への最適化
日本同様オーストラリアでも、スマートフォンでのECモールの利用率が最も伸びています。まずは、ECサイトをスマートフォン利用に最適化することが必須です。
2.ECサイトのローカライズ
ECサイトにおけるオーストラリアでの購買習慣・信頼を得られるための商品情報提供方法・必要となる支払方法や配送方法の選択肢等を十分理解し、現地の消費者にとって魅力的なECサイトかどうかご確認ください。
3.ECサイト構築における現地で人気のプラットフォームの活用
オーストラリアで人気のECサイト構築のためのプラットフォームとして、Shopify、BigCommerce、WooCommerce、Wix、Ecwidなどがあります。このようなプラットフォームを活用することで、ローコストで簡単に現地好みの自社ECサイトを構築できます。また、このようなプラットフォームの多くは、効率的なマーケティングのためのツールも提供しています。
4.現地の支払い方法への対応
オーストラリアのECサイトでは、クレジットカード以外にPaypal・Afterpay・Zip Payなどが良く活用されています。ターゲットとする消費者層を踏まえ、どのような支払方法の選択肢が必要か検討が必要です。
5.税制面の対応
ECサイトにてオーストラリアで商品を販売した際には、GST相当額を消費者から徴収し政府に納付する必要があります。オーストラリアのECサイトで日本から商品を購入する場合には原則GSTは課税されませんが、日本に輸入する際の日本の関税と消費税がかかります。このような税制面で必要となる対応をしっかり把握し、遵守することは重要です。
6.現地の消費者層の理解
オーストラリアの消費者は一般的に品質・透明性・持続可能性等を重視します。ただし、広範囲にわたる土地と多文化社会を持つオーストラリアは、消費者層も多岐にわたります。現地の消費者層を十分理解し、現地に受け入れられる形で日本製品のユニークさを伝えることが重要です。
7.ソーシャルメディア・マーケティングの活用
オーストラリア人はソーシャルメディアを積極的に利用しています。InstagramやFacebookなどは、販売促進のためのプラットフォームとしても広く活用されています。ターゲットとする消費者層を踏まえた効率的なソーシャルメディア・マーケティングの活用は重要です。
8.SEO対策への注力
ローカライズされたSEO戦略をしっかり立てて十分な対策を行うことは、現地の潜在顧客との接点構築に必須です。自社のECサイトがオーストラリアの検索エンジンでに最適化されているか確認しましょう。
9.現地のインフルエンサーとのコラボ
現地のインフルエンサーとコラボレーションすることで、現地でのブランドの信頼と認知度を高めることができます
10.競争力のある配送オプションの提供
配送コストと配送時間は、ECサイト利用者にとって重要な要素です。現地の物流会社と提携し、競争力のある配送料と迅速な配送時間を提供しましょう。
以上、現地に合わせた適切なECサイトの戦略と対策を行い、オーストラリアのECブームへ参入してみませんか。ご検討の際には、お気軽にご相談ください。